これまでの研究の結果から、
「コーダは小さい頃に責任感が強くなりすぎると、大人になって親を受け容れる時期が遅くなってしまうことがある。」
ということが、わかりました。

物心ついたときから親の通訳をしたり、ときとして、周りの人たちから、
「聞こえないお父さん、お母さんを助けてあげてね。」
と、言われたりすることで、頑張りすぎたり悩んでしまうコーダもいるのです。
そのため、お父さん、お母さんがコーダに通訳をお願いするときは、コーダが頑張りすぎていないか、ことあるごとに様子を見守っていてくださいね。
それから、お父さん、お母さんとコーダとで、「きこえないこと」について、たくさん話をしたり、お父さん、お母さんからコーダへ
「親がきこえないことや、手話は恥ずかしいことではないよ」
「きこえなくても工夫すれば大丈夫だから、安心してね。」
と、伝え続けていくことが、より良い親子関係を作っていくうえで大切なポイントであることがわかりました。

お父さん、お母さん、これからも我が子と、たくさんの会話をし続けてくださいね。
そして、聞こえないことや手話に対して、いつも堂々と自信を持って向き合い続けてくださいね。
それは、コーダにとっても、とても嬉しいことなのです。