コーダ(CODA:Children of Deaf Adults)とは、きこえない親/きこえにくい親をもつきこえる子どものことを指します。コーダの国際組織であるコーダ・インターナショナル(CODA International) でも、コーダとは「きこえない親を一人以上もつ(きこえる)人」と定義されています。

そのため、両親ともきこえなくても、どちらか一方の親だけがきこえなくてもコーダです。また、親が、ろう者であるのか難聴者であるのかということや、コーダ自身が手話を使うのか使わないのかということに関わらず、きこえない親をもつきこえる子どもはみんなコーダということができます。
さらに、たとえば、育ての親がきこえないといったような場合でも、きこえない親をもつからこその経験をもとに仲間と気持ちが響きあうのであれば、コーダといえるのだそうです(澁谷, 2009)。

なお、きこえない親の表し方については、親の多様なアイデンティティを踏まえて、「きこえない親」「きこえにくい親」や「ろう者」「難聴者」という使い分けはせずに、「きこえない親」に統一しました。ただし、表現を使い分けることで意味が伝わりやすくなる箇所については、「ろう者」「難聴者」という表現も用いています。

コーダの人数
コーダの正確な人数は把握されていませんが、2020年時点で収集可能な資料をもとに推計すると、日本国内にはおよそ21,000~22,000人のコーダが存在すると考えられています(中津・廣田, 2020)。

「コーダ」という言葉の誕生
「CODA」という言葉は1983年にアメリカで生まれました。きこえない親をもつミリー・ブラザー(Millie Brother)氏が、「Children of Deaf Adults」の頭文字をとって発行したニュースレター「Coda」がその始まりとされています。
また、「Coda」は音楽用語の coda(楽曲の終結部)とも重なり、「曲の本編(きこえない親)が無ければ、終結部(coda)は存在しない」という意味も重ね合わせられているのだそうです。

日本では、1994年の「D PRO」という団体が主催したイベント「THE DEAF DAY’94」のときに、「コーダ」という言葉がはじめて紹介されました。なお、今、日本で広く用いられている「コーダ」という手話は、1995年の「D PRO」のイベントのときに会場にいた、コーダの星野正人さんにより発案されました。「コーダ」の手話とは、片手を「C」の形にして耳から口元へ、または、口元から耳へと動かして表します。

関連ページ
サインアイオー「コーダとは」
金子書房 note「コーダという子どもたちのこと」
東京人権啓発企業連絡会「コーダについてご存知ですか」

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